血圧リスクの危険性BLOOD PRESSURE
血圧リスク保有率
49.53%
群馬支部は令和4年度現在、血圧リスクの保有率が49.53%と、全国平均の46.32%に比べ高い数値となっています。
高血圧は体に痛みなどの自覚症状が出ないことが特徴で、多くの健康リスクが伴います。心筋梗塞や脳卒中、腎不全などの発症を防ぐ為にも、日頃からの高血圧予防に取り組んでいきましょう!
血圧リスクとは?
「血圧リスク」
=メタボリックシンドロームの判定における血圧リスクの測定値は収縮期130mmHg以上又は拡張期85mmHg以上とされています。
「血圧」と「高血圧」の違いについて
「血圧」=心臓から送り出された血液が血管の壁を押す圧力の事。
「高血圧」=血圧が高い病態。
診察室での繰り返しの測定で収縮期血圧が140mmHg以上又は拡張期血圧が90mmHg以上であれば「高血圧症」と診断されます。
現状、日本人の約3人に1人が高血圧という状況です。
高血圧は大きく分けて、「本態性(ほんたいせい)高血圧」と「二次性高血圧」の2つがあります。
日本人の高血圧の約 90%が「本態性高血圧」といわれ、遺伝のほか、塩分のとり過ぎ、肥満、運動不足など、不健康な生活習慣が大きな要因と考えられています。
残りの約10%が「二次性高血圧」で、特定の病気が原因となり起こりますが、「本態性高血圧」に比べて若い人に多くみられます。「二次性高血圧」を改善するためには、原因となる病気の治療を行います。
高血圧の怖さ
高血圧を抱える人は自覚症状が無く、気づかないまま放置している人がほとんどです。
その為、体内では動脈硬化(血管が弾力を失い、もろくなる状態)が進行し、心筋梗塞や脳卒中、腎不全など命にかかわる病気を招くリスクが高くなります。
そこで、健診や家庭で血圧を測定し、血圧の異常を早期発見することが重要になります。
また、厚生労働省の「平成22年国民健康・栄養調査」によると、30歳以上の男性は約60%、女性は約45%が高血圧であり、高齢になるほど高血圧のリスクが高まる為、注意が必要です。
群馬支部の血圧リスクの
現状
協会けんぽ群馬支部に加入している方の血圧リスク保有率は40代後半~60代前半が多く、健診受診者の約半数近くの方が血圧リスクを保有しています。また、重症高血圧者の割合は男性がワースト4位、女性がワースト6位と、多くの方が高血圧が重症化している状況です。(令和4年度)
高血圧になりやすい方の
傾向
血圧の高い状態が続くと、動脈の壁に負担が掛かり、確実に動脈硬化が進行され、狭心症や心筋梗塞等の心疾患・脳卒中や脳梗塞などの脳血管疾患のリスクが高まります。
何度もお伝えしますが、高血圧の恐ろしい所は、自覚症状がないまま動脈硬化が進行する事です。
お医者さんに高血圧と診断された方は、早めの高血圧予防を心がけましょう。
以下に該当する方は
高血圧になりやすい傾向
があります!!
・塩分過多・喫煙者・肥満・運動不足・ストレス・糖尿病
血圧リスクの予防改善方法
高血圧の予防改善に大切なことのひとつとして「減塩」と「運動習慣を身につけること」があげられます。
減塩の工夫
- ・味噌汁やスープは具だくさんにして汁を減らす。
- ・しょうゆは小皿にとってつけて食べる。
- ・食塩を含まない出汁や、しそ、ねぎなどの香味野菜を使う。
- ・柑橘類の「酸味」や「お酢」、生姜やニンニクなどの「香り」を利用して調味料を控える。
運動の工夫
毎日まとまった時間をつくって運動することは難しいかもしれませんが、体を動かす機会は日常生活のあちこちにたくさんあります。運動不足を解消するために、まずは毎日、今より10分多く体を動かすことを心がけてみましょう。
【通勤中や職場で】
- ・自転車で通勤する
- ・1駅手前で下車して歩く
- ・駅や職場ではエレベーター・エスカレーターを使わず階段を使う
【家庭で】
- ・歩いて買い物に行く
- ・窓ふきや風呂掃除などをこまめに行う
- ・テレビを見ながら筋トレ・ストレッチをする
その他にも
以下の予防も大切です!!
- 適正体重を維持する
- 飲酒を控える
- 禁煙する
- 野菜や果物を積極的にとる
- ストレス解消法を実践する