上手な医療のかかり方MEDICAL CARE

医者イメージ

群馬支部一人当たりの
医療費は約19.7万円

令和5年度の群馬支部加入者一人当たりが支払っている医療費は約19.7万円。令和4年度の国民医療費は約46.7兆円にもなっており、伴って医療従事者の負担も大きくなっています。一人一人が上手な医療のかかり方を意識し、できることから取り組んでいきましょう!

上手な医療のかかり方とは?

上手な医療のかかり方とは、皆様が安心して医療を受けるため、医療を守るための行動です。
主には「かかりつけ医を持つ」「時間外受診を避ける」といったものが挙げられます。
これらの行動により、自分自身の金銭的、時間的、体力的な負担が軽くなるほか、医療機関や医療従事者の負担軽減にも繋がります。

医療機関の現状

群馬県をはじめとした日本の医療提供体制は、医療従事者の長時間労働によって維持されていました。厚生労働省の2019年の調査では「勤務医の少なくとも4割近くが年間960時間を超える時間外・休日労働に従事した」との結果もあります。
そういった体制を改善するため、厚生労働省では「医師の働き方改革」を2024年4月からスタート。医療従事者の適切な労働環境を整えること、国民一人一人が医療について正しい知識を身に付けることで、この先も安全で質の高い医療を受けることができます。

かかりつけ医を持つ

かかりつけ医は、健康管理や傷病による受診や通院など、健康をサポートしてくれる身近な医師のことです。体調不良の時にすぐ受診できる病院があることで、悪化する前に適切な治療を受けられます。
また、専門的で高度な治療が必要となった場合、かかりつけ医から大病院への紹介状を書いてもらうことができます。紹介状なしで大病院を受診してしまうと、診察料に加えて7,000円以上の特別料金(全額自己負担)がかかってしまいます。
自分に合ったかかりつけ医を探す場合は「医療情報ネット」をご活用ください。厚生労働省によるサービスで診療科目や市町村等、希望に合った医療機関を検索することができます。自宅や職場の近くなど通いやすい医療機関を選びましょう。

かかりつけ医を持つメリット

  • 1健康について気軽に相談でき、日常の健康状態を把握してもらえる
  • 1症状に応じて適切な専門医を紹介してもらえる
  • 1病気の予防や早期発見、早期治療に繋がる

時間外受診を避ける

休日や夜間に不急な受診をすることは避けましょう。夜間救急等の病院では、通常の診療費用に加えて料金が加算されるほか、救急車で運ばれてきた患者さんや緊急性の高い患者さんを優先的に診察します。そのため、待ち時間が長くなってしまったり、短期間分の処方箋で様子見となってしまい、同じ症状で再度医療機関にかかる「はしご受診」をしなくてはならなくなるなど、金銭的、時間的な負担が増える場合があります。緊急時間以外は診療時間である平日・日中に受診しましょう。

時間外加算おおむね8時前と18時以降
土曜は8時前と正午以降
休日加算日曜・祝日・年末年始の
休診日
深夜加算22時〜翌6時
初診料
850円
2,500円
4,800円
再診料
650円
1,900円
4,200円

※上記の金額に健康保険が適用されます。
(自己負担は2割または3割)

また休日・夜間に、「すぐに病院に行くべきか」「救急車を呼ぶべきか」など悩んだ際には「相談ダイヤル」にかけていただくと看護師等の専門家に電話で相談できます。

専門家への相談ダイヤル

  • お子様の症状には #8000 (子ども医療でんわ相談)
  • 大人の症状には #7119 (緊急安心センター事業)

※意識がないなど緊急時には迷わず119にご連絡ください。

さいごに

上手な医療のかかり方は、皆様の医療費負担と医療現場の労働負担を減らすための行動です。これらを心がけ、持続的で安心した医療を受けましょう。また、不要不急の受診をしないための健康な体づくりも行い、自身の医療負担を減らす取り組みを行いましょう。

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